2016年には政府が、「働き方改革」を掲げ、社員が働きやすい制度を導入する企業も増えつつあります。また、ノートパソコンやスマートフォンの普及、インターネットの充実化によりさまざまな場所で仕事をすることが可能となりました。
今回は、働き方の呼称で使われることの多い、「テレワーク」と「リモートワーク」という言葉について、その意味と違いについて解説します。
【リモートワークの前身 「テレワーク」とは】
まず、「テレワーク」の意味から見ていきましょう。
「テレワーク」は英語で「telework」と表記され、「tele = 離れた所」と「work = 働く」の二つの言葉を組み合わせた造語です。「離れたところで働く」という意味になりますが、
「どこから離れたところ」という意味なのでしょうか。
【「テレワーク」の言葉が生まれた背景】
「テレワーク」という言葉の生まれた背景は、1970年代まで遡ります。
当時、アメリカ・ロサンゼルスでは自動車による大気汚染が大きな問題となっており、二度に渡る石油危機も起こったことから、これらの問題解消を目的として、自宅にいながら仕事をするスタイルとして導入されたと言われています。
この背景から、「テレワーク」とは「オフィスから離れたところで働く」という意味だと分かりますね。
インターネットVPN、その意味。
ブロードバンドネットワークの進化にともない登場したVPN。
コストカットや業務の時間短縮などが求められる今、VPN がビジネスシーンで活発に導入されています。
VPNは、ひと昔前は限られた企業しか実現できなかった専用線に変わる、新しい通信技術です。
今回はVPNとはどのような仕組みなのか、導入することでどのようなことが実現できるのかなどを説明します。
VPNの仕組みを知れば活用度の高い技術であることがわかるでしょう。
<参考>VPNにも使える100ギガsim「bsim」
実は難しくない!VPNの仕組み
VPNは公衆回線を使って構築する仮想のプライベート・ネットワークです。
VPN機能搭載ルーターなどのVPN装置を使い、離れた場所にいてもデータや情報の共有が可能になる技術です。
VPNのメリットは専用線よりもコストがかからないことです。
特にインターネットVPNなら通常のインターネット回線契約を利用するため安価なのが特徴です。
VPNの登場以前の、専用線で事業所間を結ぶの方法は物理的な距離の問題により、コストと時間がかかるというデメリットがあります。
そこで1990年代に登場したのがFR(フレームリレー)です。FRはパケット通信方式の一種で、当時は専用線よりコストパフォーマンスが高いのがメリットでした。
しかし、ブロードバンドが主流になり帯域幅などの問題でニーズが減ってしまい、2011年にサービスが終了してしまいました。
VPNは2000年代になってから活用が進んだネットワーク技術で、IT技術と仮想化技術の発達が背景にあります。
低コストのメリット以外に、データ通信も安全性が確保されているため、導入する企業が増えています。
インターネットを使うVPN接続の仕組みと特徴
地理的に離れた場所にある事業所同士をVPN接続するには、両方の事業所にVPN専用ルータを設置してLANを接続します。
これによりインターネットを介して仮想専用回線が作られ、離れた場所にいてもお互いのサーバにあるデータにアクセスすることが可能になります。
共通のLANにつながれるイメージになりますから、離れていても同じようにファイルを共有し作業をすることができます。
VPNを通してやり取りしているデータは暗号化などのセキュリティ対策が取られているため、情報漏えいなどのリスクも少なく済みます。
暗号化はVPN専用ルータがすべて行ってくれるので、個々のデバイスにかかる負担も軽減されます。
大量のデータをやり取りする企業間においてVPNはおすすめの仕組みと言えるでしょう。
光回線と複数の固定IPアドレスについて。
フレッツ光回線利用のときに、グローバルIPが固定されているとどんなメリットがあるのか
法人向けインターネット回線を導入するときに複数の固定IPアドレスを取得すると何ができるようになるのかを理解するのがメリットを考えるうえでは欠かせません。そもそも固定IPアドレスがどのようにして使われるのかを知る必要があります。
IPアドレスはインターネット上でデータの送受信をするときに必要な住所に相当するものです。あるパソコンから別のパソコンに向けてデータを送信するときには、送信元のIPを明確にしたうえで受信先のIPを指定することになります。
メールを一通送るだけでもこのようなシステムがメールソフトの中でおこなわれていますが、このIPアドレスはインターネットに接続したときに自動的に割り振られるのが一般的です。しかし、勝手にIPアドレスが変わってしまうと困るケースもあるため、固定することができるようになっています。
例えば、会社のメインサーバーのIPが変わってしまうとサーバーにアクセスして情報を取得するのが難しくなり、IPが変わるたびに接続先の情報を書き換えなければなりません。サーバーからホームページを更新するようなときにも同様で、特定のIPからでないとホームページの内容を書き換えられない仕組みにしてセキュリティーを確保していることもよくあります。
このように外部から端末にアクセスするときにこの端末だと指定したいときや、外部に情報を送信するときにこの端末からの送信だと明確にしたいときにIPが固定されていると役に立つのです。
光回線と固定IP1の使い方。
IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、インターネット上に接続された機器が持つナンバーのことです。データをやり取りする際、ネットワーク上で通信相手を間違わないようにするために使われます。IPアドレスには種類やルールが存在します。
わかりやすく解説していきます。
IPアドレスの基礎知識
IPアドレスは、パソコンやスマートフォンなどネットワーク上の機器を識別するために割り当てられていて、インターネット上での住所のような役割を担っています。
それでは、IPアドレスがどのような数字で構成されているか、そのルールについてお話ししたいと思います。
ネットワーク部とホスト部
IPアドレスは数字の羅列です。
IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、インターネット上に接続された機器が持つナンバーのことです。
データをやり取りする際、ネットワーク上で通信相手を間違わないようにするために使われます。
IPアドレスには種類やルールが存在します。わかりやすく解説していきます。
IPアドレスの基礎知識
IPアドレスは、パソコンやスマートフォンなどネットワーク上の機器を識別するために割り当てられていて、インターネット上での住所のような役割を担っています。
それでは、IPアドレスがどのような数字で構成されているか、そのルールについてお話ししたいと思います。
ネットワーク部とホスト部
IPアドレスは数字の羅列です。現状普及しているIPv4というバージョンでは、32ビット(桁)の2進数ですが、そのままではわかりづらいため、8ビット毎に「.(ドット)」で区切り10進数表記で表します。それぞれの値は0~255まであります。
ネットワーク部とホスト部から構成されています。なお、ネットワーク部とホスト部の境界線は、IPアドレスによって異なっています。
ネットワーク部というのは、どのネットワークに所属しているかを示す部分です。
一方ホスト部とは、上記のネットワーク部の中でのホスト(コンピューター端末)を指しています。
クラスフルアドレス
ネットワーク部とホスト部の境界線はIPアドレスによって異なると述べました。この区別方法については、2種類の方法があります。クラスフルアドレスと、クラスレスアドレスです。
クラスフルアドレスでは、クラスAからクラスEまで5つのクラスがありますが、通常使用しているのはクラスAからクラスCまでです。
クラスフルアドレスでは、先頭ビット列か10進法の数字をみればクラスが識別できるようになっています。そしてクラスが識別できれば、ネットワーク部とホスト部の区切りがわかります。
例えば、クラスAでは、ネットワーク部が8ビット、ホスト部が24ビットのIPアドレスです。使用できるネットワークは126個しかありませんが、それぞれのネットワークに接続できるホストは約1700万個になります。
クラスCでは、ネットワーク部が24ビットなので、ネットワークの数は約209万個割り当てられますが、それぞれのネットワークには254個しかホストを割り当てられません。
クラスレスアドレス
ところが、運用が進むにつれてIPアドレスが無駄に消費されることがわかったため、現在では、サブネットマスクという数字が一般化しています。
サブネットマスクとは、ネットワーク部とホスト部を区別するための数値のことです。
クラスレスアドレスとは、クラスに割り当てられたサブネットマスクを変更することにより、1つのクラスをいくつかのセグメントに分割してアドレスを使用出来るようにするものです。
このサブネットマスクにより、ネットワーク部とホスト部の従来の境界がなくなり、自由に決めることができるようになりました。
前述したように、私たちがふだん目にする数字は、10進法で示されていますが、もともとは1と0の組み合わせの2進法によって表記されています。
そこで、2進法のIPアドレスとサブネットマスクを並べてみて、以下のように区分しています。
サブネットマスクの1の部分 → IPアドレスのネットワーク部
サブネットマスクの0の部分 → IPアドレスのホスト部
ドメイン名との関係
ここまでみてきたように、IPアドレスがあるおかげでホスト間の通信が可能になりますが、単なる数字の羅列のため、日常生活では不自然で使いづらく覚えるのも困難です。
そこでドメイン名が登場します。簡単に言えば、ユーザーが覚えやすい名前(文字)のことです。例えばカゴヤ・ジャパンの場合はkagoya.jpですね。
このドメイン名とIPアドレスが紐付けられていなければ、リンク切れを起こしたりメールの送受信ができなかったりします。
そこで、IPアドレスとドメイン名の関連付けが必要になります。
IPアドレスとドメイン名を関連させる役割は、DNSサーバーとよばれるサーバーが担っています。
分散しているデータベースともいえます。現状普及しているIPv4というバージョンでは、32ビット(桁)の2進数ですが、そのままではわかりづらいため、8ビット毎に「.(ドット)」で区切り10進数表記で表します。
それぞれの値は0~255まであります。
ネットワーク部とホスト部から構成されています。
なお、ネットワーク部とホスト部の境界線は、IPアドレスによって異なっています。
ネットワーク部というのは、どのネットワークに所属しているかを示す部分です。
一方ホスト部とは、上記のネットワーク部の中でのホスト(コンピューター端末)を指しています。
クラスフルアドレス
ネットワーク部とホスト部の境界線はIPアドレスによって異なると述べました。この区別方法については、2種類の方法があります。
クラスフルアドレスと、クラスレスアドレスです。
クラスフルアドレスでは、クラスAからクラスEまで5つのクラスがありますが、通常使用しているのはクラスAからクラスCまでです。
クラスフルアドレスでは、先頭ビット列か10進法の数字をみればクラスが識別できるようになっています。
そしてクラスが識別できれば、ネットワーク部とホスト部の区切りがわかります。
例えば、クラスAでは、ネットワーク部が8ビット、ホスト部が24ビットのIPアドレスです。使用できるネットワークは126個しかありませんが、それぞれのネットワークに接続できるホストは約1700万個になります。
クラスCでは、ネットワーク部が24ビットなので、ネットワークの数は約209万個割り当てられますが、それぞれのネットワークには254個しかホストを割り当てられません。
クラスレスアドレス
ところが、運用が進むにつれてIPアドレスが無駄に消費されることがわかったため、現在では、サブネットマスクという数字が一般化しています。
サブネットマスクとは、ネットワーク部とホスト部を区別するための数値のことです。
クラスレスアドレスとは、クラスに割り当てられたサブネットマスクを変更することにより、1つのクラスをいくつかのセグメントに分割してアドレスを使用出来るようにするものです。
このサブネットマスクにより、ネットワーク部とホスト部の従来の境界がなくなり、自由に決めることができるようになりました。
前述したように、私たちがふだん目にする数字は、10進法で示されていますが、もともとは1と0の組み合わせの2進法によって表記されています。
そこで、2進法のIPアドレスとサブネットマスクを並べてみて、以下のように区分しています。
サブネットマスクの1の部分 → IPアドレスのネットワーク部
サブネットマスクの0の部分 → IPアドレスのホスト部
ドメイン名との関係
ここまでみてきたように、IPアドレスがあるおかげでホスト間の通信が可能になりますが、単なる数字の羅列のため、日常生活では不自然で使いづらく覚えるのも困難です。
そこでドメイン名が登場します。簡単に言えば、ユーザーが覚えやすい名前(文字)のことです。例えばカゴヤ・ジャパンの場合はkagoya.jpですね。
このドメイン名とIPアドレスが紐付けられていなければ、リンク切れを起こしたりメールの送受信ができなかったりします。そこで、IPアドレスとドメイン名の関連付けが必要になります。
IPアドレスとドメイン名を関連させる役割は、DNSサーバーとよばれるサーバーが担っています。分散しているデータベースともいえます。
クローバルIPアドレスと固定IPについて。
IPアドレスの種類
PCやスマートフォン、タブレット、ゲーム機、テレビ、サーバー、ルーターなど、インターネットに接続されている機器であれば、1台ごとを識別する番号が必要になります。その識別番号がIPアドレスで、インターネット上の住所や電話番号と同じようなものだと考えればわかりやすいでしょう。なお、IPとは「Internet Protocol」の略で、インターネット上でのデータ通信の方法を定めた規約という意味です。
IPアドレスは、動的IPアドレスと固定(静的)IPアドレスという、2つのタイプに分けられます。